山羊の反芻 πという記号のこと
いまさっきTwitterで流れてきた数学系の話題でふと思い出したことがありまして。
私は生徒さん(もちろん音楽での)と割とよく音楽以外の話をします。
音楽というのは個性やひらめきでなんとなくできるものと思われがちですけれど、クラシック音楽の場合、特に演奏者は、他人が作った曲をこれまた他人に聞いてもらうということになりますから、とにかく観察力が必要です。
そんなわけで(どんなわけだか)割と基本の算数の話とかをきちんともう一度理解する、とかいったことを通して楽譜を読む力も養っていきたいので、例えば円周率の話あたりをよくするわけです。
円周率が何桁まで言えるか的な話はTVなんかでもあるのでしょうし、一時期「およそ3」にするのしないのという話題もありましたが、そもそも円周率って何?3.14っていったい何の数字?ってあたりがそもそも、説明させると、高校生や大学生でも結構わかっていないことが多いんですよ・・・。
で、実際いろいろ作業してもらって、何がどういうわけで約3.14なのかってことを理解してもらうわけですが。
ところで、以前一緒に仕事をしていたある方とそんな話をしていたら、その方は算数がすごく嫌いだった、と。円周率が一体何なのかは理解していたし、なんかずーっと数字が続くらしいことも知っていた。だからこそ、その時点では「約3.14ってことで計算しないといけないのがとても気持ち悪かった」というんですね。その理由は、
「省略されているたくさんの数字の立場は???いいのそれで???」
で、中学になってπという記号であらわすということを学んで、やっと安心したんだそうです。「ああ、これでやっとあの無視されたすべての数を救済できる!」と。
記号ってそういうものだよね、と、楽譜に書き込まれた様々な記号を見つつ思う日々です。
ああ、これは音楽雑談のほうだったかな?まあいいですね、どっちでも(笑)

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