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エルフ・オン・ザ・シェルフ

クリスマスのエルフって話題になっていそうでそうでもなさそうだなあと思うのですが、実際どんな感じなんでしょうか(唐突)。


私自身のことで言えば、よく訪問する在京外国人のお宅などで、クリスマスツリーが飾られる頃になると、そのオーナメントの一つとしてクリスマスエルフの人形がぶら下がっていたり、棚の隅なんかのちょっとしたところにクリスマスエルフの人形が座っていたりします(これは大体20~30㎝くらいのものが多い気がします)。

自分が実際そのように棚の隅に飾られた人形を最初に見たときはクリスマスエルフについて知りませんでしたが、「これは誰?サンタクロースの子ども版みたいだけど?」という不思議な印象があって、その家の人に一体それが何者なのかを教えてもらいました。

その後はいろいろな場面で「ああこれもクリスマスエルフなのか!」っていうのが認識できるようになりましたけれど、街で見かける飾りつけやグッズの売り場などを通り過ぎる時の印象としては、まだ日本に定着するほどではないのかな???という印象ですが…どうなんでしょう。


見たことはあっても詳細はご存知ないとか、名前は知ってるけど見た目が思い浮かばないなんて方もいらっしゃるかもしれませんので、ざっと説明しますと、まずクリスマスエルフの見た目は、私が最初に受けた印象通りで「サンタクロースと同じような赤と白、あるいは緑の衣装と細長い三角帽子を身に着けたひょろっとした子どものような人形」であることが多いと思います。調べてみるとどうも丸っこい感じのものもあるようですが、私が見たのはひょろっとしたエルフばかりです。


どんなエルフなのかについては、本日の時点で確認できるWikipedia日本語版の概要から以下に引用します(一部編集してあります)。


クリスマスのエルフはサンタクロースを助ける役割を持っており、サンタクロースの助手としてサンタクロースの元で働いているとされる。ただし国によってはサンタクロースに雇われたスパイだとも、監視員だともされている。

エルフは、サンタクロースのワークショップでおもちゃを作ったり、トナカイの世話をしたり、プレゼントの準備をするなどの仕事をしているとされる。また、この他にもサンタクロースのお願いを聞いて働いたり、子供たちとサンタクロースの手紙のやり取りを手伝うこともある。普段はサンタクロースと一緒に北極に住んでいるが、12月のクリスマスが近づくと、プレゼントをもらう予定の子たちが良い子にしているのかを確認しに来るとされる。毎日北極から子供の元へ来て、子どもが寝た後に北極へ帰り、子供たちがいい子にしていたかどうかをサンタクロース報告し、また次の日の朝にやってくるとされる。これがクリスマスイヴまで続き、クリスマスイヴの夜にサンタクロースがクリスマスプレゼントを持ってきた際に、エルフはサンタクロースと共に帰るとされる。

エルフの人形がクリスマスシーズンに置かれることがあり、主に親によってエルフの人形を移動させ、毎朝エルフがどこにいるのかを家中探すという遊びが行われる。また、エルフには触れていけないという規則があり、子供たちがエルフに触ってしまうと、エルフは力を失って動けなくなってしまうとされる。また、エルフには話しかける事ができる他、サンタクロースへの伝言をお願いすることもできるとされている。


以上引用でした。


クリスマスエルフの起源をさかのぼるのは諸説あってなかなか大変そうですが、広く知られるきっかけのもととしてよく挙げられているのは1850年ごろからルイーザ・メイ・オルコット(米国の小説家、若草物語などの著者ですね)の作品に登場しだしたあたりのようです。

その後どのような広がりを見せていくかなどは、興味のある方には検索などで掘っていただくとして…(無責任)


現時点でこのWikipediaの項目は17言語で(うち英語が2種含まれています)、ドイツ語やフィンランド語、ロシア語などはありましたが、フランス語・イタリア語・スペイン語などはありません。また、日本語はありましたが中国語や韓国語は今のところはありませんでした。

というわけで、世界中に広く知られているかというと、どうやらそうでもなさそうなのかなあ、とは思います。


このクリスマスエルフの習慣って自分は個人的に割と好きなんですよ(私の親はそういうことをまったくやらないタイプですが)。理由はいろいろあります。Mastodonの投稿でもちょっと書きましたが、市民社会と百貨店の発達、組織的商業戦略が行事と結びついていく過程としてはとても興味があります。なによりまず、贈物を準備する側にとってのツールとして、すごくすぐれているなあと思うんですよね。なんというか、うまく言えないんですけれど、O.ヘンリー的良心の世界を支えるもの、とでも言いましょうか…(と言いつつO.ヘンリーが特に好きっていうことでもないんですけれど…)


そして、よく話題になる「何歳までサンタクロースを信じていたか」みたいな話は、クリスマスエルフの存在を含んで考えると特に、ああ、これはやはり原点がやはり宗教行事と信仰心なんだなあ、というところに行きつきます(いや、当たり前なんですが)。

クリスマスエルフのことを説明してくれたのは当時14歳くらいの人で、たぶんもうとっくに「プレゼントをくれるのは親だ」ということはわかっていたと思うんですけれど、それとは別に、なんだかんだ「エルフに見られている」という感覚が共存しているわけです。そういう存在を持つってことが信仰心なんだよなあ、となんとなく思ったりするのです。


そのうち音声レコーダー付きクリスマスエルフとか登場しそうでいやだなあ…ってのはちょっと思うんですが。


例によって大した結論もなくふわっと書いただけですみません(笑)



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