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ハムレットを観比べたい

とうとうこれに言及するのか、私…

といっても1回で書ききれる自信がないのですが…


MastodonのSongbird Cloudアカウントをご覧いただいている方には「はいはいもうわかりましたよ」と言われそうですが、私はある種のハムレット…マニアやオタクと自称できるほどの掘り下げ方であると自覚はしていないですし、好き?というのもちょっと違うし、なんといえばいいのでしょう。困りました。とにかく、原作に沿った映画や映像作品があれば、とりあず観たい。そして演出などを比較し、原作と突き合わせ、理解を深めたい。そういう感じです。


Mastodonには自分のアカウントのログを記録できるnotestockというものがありまして、とても便利なのでMastodonユーザーさんにはお勧めです。Mastodon上の検索機能には積極的には引っかからない形で設定しているのですが(Twitter時代にちょっとした疑問を含む投稿をするとどこからともなく現れる「我が教えて進ぜよう」みたいな方々にちょっとうんざりしていたので、自分の設定次第で検索に引っ掛かりにくくできるMastodonは気楽です)、その分というか、自己検索もしにくいので困ることがあります。が、このnotestockでログを管理しておけば解決。素晴らしい。マネタイズなしでこのようなシステムを作成し提供してくださるかたに感謝です。

そのnotestockを使用して、過去にSongbird Cloudのアカウントでハムレットについてどんなことを投稿してきたか見てみましたら…思ったよりいっぱいあった!(笑)


なのでまずはそれをこちらにまとめて転載しようと思います。

今こうして見返すと、最初の2つなんて特に感じ悪い発言ですね…でも、こういう機会を経て、自分としても「煙たがられるのを恐れてあまり話題にしないというのはむしろ自意識過剰で自分こそ感じが悪いのだよな」と思ったりもしまして、じゃあ積極的に放流してみよう、あまり関心持ってもらえないかもしれない気はするけど、私には面白いのだ、だから話題にしよう、と。

*投稿時間は編集などが反映された都合などからやや前後している場合があります。また、誤字脱字的なもの等一部修正しています。



2023-06-22 10:05:54

世の中にはハムレットのあらすじもそれが小説ではなく戯曲であることも知らない大人ってのがいるものなんだな...(というか作者シェイクスピアについても小説という分野の定義や確立についても...うわああああああ)


2023-06-23 10:58:10

私は例えばドラえもん一話も観たことなくて漫画も読んだことない。設定や登場人物、有名な秘密道具のことなんかは知ってるけど、あまり好きじゃない。ハムレットは原語上演・制作の舞台・映画を観られるだけ観て原作も早くから何度も読んでよく知ってる。たまたま後者が私の普通なんだけど「難しいもの」「ひけらかし」と言われてしまう。


2023-10-28 11:14:34

起きてコージンツェフ版のハムレットn回目鑑賞、字幕なしロシア語なので場面でここではこの台詞のはずっていう感覚が頼りなのだが(原作はもちろん何度も読んでるし映画や舞台も各種リピートしているので)、この版は芝居(劇中劇)を観たクローディアスがGive me some lights!っていう台詞を言ってないっぽいのだけは謎。そうでなくても長い上に映画版だと場面の転換で時間とるし各種場面のカットはそれぞれの脚本で意図が見えて面白いけど、この場面のあの2~3秒の台詞を入れない(あるいは立ち上がったときにほんの短い掛け声的な一語を言ってはいるのでそれかもしれないが短くて聞き取れない)のはどんな意図だったんだろう。あと、その後ハムレットがガートルードの部屋に向かう途中でクローディアスを見かけて今仇をうつべきか逡巡する独白も無いのは残念。でもオフィーリアはイメージ通り。ポローニアスもオリヴィエ版は年齢的に多少の違和感はあるのでその点はコージンツェフ版のほうがいいけど、印象は薄い。自分は映画版で最初にがっちりリピート鑑賞したのがオリヴィエ版なのでどうしてもそこが出発点になってしまうし、オリヴィエ版以降でハムレット映画版制作してるチームも多分みんなオリヴィエ版を散々観て研究してるだろうからなあ。

というn回目の毎度同じような感想でした。


2023-11-01 18:42:30

イーサン・ホーク主演のハムレット(2000年)、何を見ても評価があまり高くないし、そもそも自分はオペラとかも現代演出系はピンとくるものが少ないほうなので、あまり興味がわかず一度も観てなかったんだけど、いまたまたま予告編を観たら現代演出としては面白そうなんだが…少なくとも以前ちらっと観た(なにかの紹介動画的なものだったので全体は観れていない)現代演出系のBBCのやつ?よりは面白そうなんでちょっと観たくなってきた


2023-11-04 15:58:27

飛ばしながら観たイーサン・ホークのハムレットちゃんと観るか…2時間かかるな…


2023-11-01 18:52:25

とりあえず最初に「ホテル・エルシノア」って出てくるのが割とツボだった(そんなのとっくに観たよという方には何をいまさらな話)


2023-11-04 17:17:55

ハムレットとポローニアスの対話(魚屋~Except my life!のところ)がカットされてるのか…残念


2023-11-04 17:19:03

劇中劇の場面をオリジナル動画上映会?に仕立てたのは割といいアイディア


2023-11-04 20:05:10

カットありきの映画版だと手薄になりがちなフォーティンブラス関連の場面、この版ではイングランドに送られる機内(船内ではない)でのニュース映像で見るという形で出てくるのでへーなるほど現代演出ならではのアイディアだなあと思って細部を確認しようと思ったら英語版Wikiに「フォーティンブラス軍のキャプテンはキャビンアテンダントとして出てくる」って記述があって、え?あのCAが関係者だと自己紹介したっていう解釈なわけ??字幕なしで見てたから自信ないけど???って思い慌ててScript調べたけど多分Wikiが間違ってる…よな…ಠ_ಠそれか私の英語版Wikiの読み取りが間違っている


2023-11-04 19:22:43

現代演出で設定置き換えてるからさすがにヨリックのくだりは入れられないのは仕方ない…ホレイショーがバイクで空港に迎えに行くのは現代演出らしくていいんだけど、なんで墓地に寄るのかが明確でなくてモヤる(ホレイショーが状況を把握していて寄ったんだろうかとも思うけど行動や表情から考えるとちょっと不自然)


2023-11-04 19:33:39

イングランドへの道中の描写、あれだけ?顛末は描かんのかい!と思ったら後から来た…なるほど機内でちゃんとPCこっそり起動して文書書き換えてフロッピーで渡した、と…2000年(の公開だから実際1998~99年あたりのイメージ)ってまだそんな感じかー


2023-11-04 19:42:43

そしてどの版でも気になる「ガートルードは毒が盛られていることを察したうえで盃に口をつけるのか」問題、このバージョンは確実に知ってて身代わりに飲む演出でした


2023-11-04 19:54:55

ああああなるほど最後にニュースで事件としての顛末とフォーティンブラスによる買収が報じられている場面があるのかーよくできてる(そして英語版Wikiの書き方は演出と描写としてどう置き換えたかということなんだろうと理解はしたけど誤解しやすい気がするので微妙)


2023-11-04 19:53:28

というわけで途中あれこれ調べたりしてたから時間がかかってしまったが、面白かった!


2023-11-04 19:59:45

フェンシングはちゃんと電子式の判定装置使ってやる設定だしオズリックいらないのでは!って思ったんだけど(試合のお知らせもFAXで届くし)、試合の審判で登場してた!オズリック地味!


2023-11-30 17:07:20

映画やDVDで持ってる舞台作品なんかの話は書き出したら止まらない気はするんですよ…批評でも分析でもなくただふわっとした感想しか書けませんけれど。何十回も観てる映画ばかりなのに細かいところをなぜかちゃーんと忘れてしまい、観るたびに毎度「うおーこんな場面/台詞/演出があったとは!」とか驚いてしまうような自分ですし。この前のイーサンホークのハムレットもブログで書けばよかったよなあ…といってもこれはまだ1回しか観てないから繰り返し観る気になってから考えましょう…


2023-12-12 20:23:39

観られるHamlet(原作に沿ったもの)は何でもとりあえず観ようと思うのだが、2018年BBC放送のやつ、Hamlet演じるのがカンバーバッチSherlockのモリアーティ役アンドリュー・スコットなんですよね…すごい役者さんなんだと思うんだけどモリアーティで知ったからどうしてもモリアーティに見えてしまう…


2024-01-04 16:44:21

同じ原作からの映像化ならとりあえず全部観たいやつ(スピンオフとかは除外)、その1はもちろん(?)Hamletなんだけど、その2はなんだろう?って考えてみたら、そういえばフランケンシュタインだな。3つしか観てないけど。今朝久しぶりにブラナー版観たんだけど、どうもぴんと来ないんだよな…なんだろう、2時間に収めたかったのかもしれないけど、特に前半がせわしないわりにやっとそこまでか…ていう流れだし、じゃあじっくり描いたのかというとそうでもなくて、出てくる人みんなずっと早口でまくし立ててイライラしてる印象なんだよな。もっと短くまとめてしまって北極海航路のことやそのほか重要ないくつかの要素を結構すっ飛ばし、そのくせ原作にはない場面は挿入してきたホエール版、原作とは別物と考えなければいけない気はするけれど、描くべき主題の絞り方としてはありなんだよなあと思う。


2024-01-06 12:32:39

Hamlet でポローニアスの配役はなぜああいう感じになってしまうのかっていうのが地味に最近引っ掛かっているので、また原作を読み返さなきゃ...レアーティーズやオフィーリアの父として見てしまうともうちょっと違う気がしてならないのだけれど


2024-01-0616:41:35

さっき投稿したポローニアスのキャラ設定を確認しようと思い、手っ取り早い方法として原作の和訳版でポローニアスに関するところだけ拾い読みしてるんだけど、和訳だとどうしても主語や言葉遣いなどの要素にジェンダー感や世代感、時代感が含まれてしまうわけで…原語にそのような要素がないわけではないのはもちろんわかっているんだけれど、少なくとも「わし」「お前」「~ですの」「~なのさ」みたいな言葉遣いでキャラ設定が半ば印象付けられてしまう日本語の特性ってどうにかならないもんかなあって思う


2024-01-06 18:35:15

ポローニアスの演出はやはりハムレットの台詞で語られる人物像なんだよなー…そしてここの和訳はほんとに難しい。解読・解説付きの対訳本とか読んでも「どっちにも取れます(おいとまいただきとうございますというポローニアスに「いとま」だろうがなんだろうが私から何も取れないぞ、命以外は、というのが命はくれてやるという意味なのかその逆なのか)」って丸投げしてるのすごい好き(楽譜の注釈なんかでもさんざん掘り下げた挙句に「ってことでどっちの解釈もあり」って書いてるエディションほんと好き)


2024-01-06 18:53:48

You cannot, sir, take from me any thing that I will more willingly part withal: except my life, except my life, except my life.

手持ちの和訳版は「お前にやりたいと思うのは、その、おいとまくらいのものだ。命はやらぬ。命はな、命はやらぬぞ。」ってなってる。私は真逆に解釈してる(意味の分かりにくいセリフだがここはあのfishmongerの場面なんだぞ…?なおfishmongerの訳は隠語のほうだけで押し切っている。いいのかそれで?)


2024-01-08 11:20:04

そうなあああああ…挿絵ってのもイメージを左右するよなああああああ…みんなポローニアスが嫌いすぎるのでは。まあ自分も取り立てて好きではないが、いろいろな演出版で繰り返し見てると、特に「悪者」ではないよなあとも思うのですよ…なのでもっと「自分の立場もレアーティーズやオフィーリアも守るために賢く立ち回ろうとしている」だけの普通の役人であり父でありという解釈で配役と演出をしている版はないもんかねえ…と思ったりするわけです。ただ、確かに余計なことに首を突っ込んで悲劇を無駄に増やしたともいえるし、そういう意味で所謂「小賢しい人物」ではあるのだよな…


2024-01-08 11:32:22

そうそう、ハムレットで、ガートルードの部屋でハムレットがポローニアスを刺す場面、「クローディアスと間違えて」と解説されているのをよく見かけるが、間違ったと裏付けるものは実は一切読み取れない。刺す前にハムレットは鼠か?といっているだけだし、ガートルードの部屋に向かう時に祈るクローディアスを見かけている状況もある。城内見取り図や正確なタイムラインが明示されているわけではないが、むしろクローディアスだと思って刺したという解釈は難しいのではと思っている。名作だから解説は山ほど出回っているが、それを片っ端から読むくらいならもう一度原作を読んだほうがいい。2~3時間で済むことだから。


2024-01-08 12:41:37

今このときに何を暢気にハムレットの分析なんか語ってるのか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。が、考えても見てください。約400年前からあるこの作品ですら、読み解くのは困難であり、解釈は様々であり、そして独断的かもしれない解説が山ほど出回っているんです。


2024-01-08 18:18:10

いやまあ…そういう感じの演出がないことはないと思うけど、そうなると今度はポローニアスめっちゃ影薄くなるんですよね…自分は実家時代にTVで観たはずのスタジオ収録演劇版(多分ロイヤルシェイクスピアカンパニー)はあまり記憶になくて、具体的に演出とか見比べるようになったのはL.オリヴィエの映画版を観てからなので、どうしてもあの映画での配役や演出がすべての基準になっちゃうんだよな…


2024-01-08 21:47:47

あ…書きそびれた点を追加しておきますかね…確かに、刺した後「何てことをしたのですか」とうろたえるガートルードにハムレットは「Nay, I know not: Is it the king?」とは言っているんですよね(仕切り幕越しに刺したので倒れこんできた者が誰なのか見えていないから)。この台詞の読み取りで解釈が分かれるんだと思うし、それにまつわる演出が面白い。たとえばコージンツェフ版ではハムレットがガートルードの部屋に出向く途中で謁見の間で祈るクローディアスを見かけて今殺すべきか逡巡するという場面はカットされているんですけれど、その代わりというか、ガートルードの部屋に入る前に扉の前にうろうろする見張りやら女官たちをどかして入っていくという演出がみられ「誰が潜んでいてもおかしくない」ということが暗に示されているし、さらにもっと前の場面で「夜はガートルードがクローディアスの寝所に出向いている(クローディアスがガートルードの部屋に来るのではない)」ことがはっきりわかる場面も出てくる(原作としてはポローニアスを刺した後のガートルードとの会話で言及されている)。


2024-01-10 18:03:45 

実はハムレットのゼフィレッリ版はほんとはめちゃくちゃ突っ込みを入れたい。

ゼフィレッリはオペラでは好きな演出家だけれど、ハムレットは全体的にどうもピンと来ないのですよ…いろいろあるんだけど、特にガートルードが毒入りの盃を「まったく疑わず無邪気に飲む」ととれる演出であまりにも無邪気でちょっとなあって思うんですよね…個人的にはオリヴィエ版でのどちらにもとれるけどこれは察して飲んだのかもなともとれる演出が一番納得いくけど、心情的には「わかってて飲む」派でもある。劇中劇後~この場面までにガートルードの考えがどう推移していったかがわかる演出が好きだし、そうなると「毒入りであると勘づいて身代わりになる覚悟で飲む」んだよなあというか、せめてそうであってほしいみたいな勝手な理想論というか。


2024-01-10 18:16:31

ハムレットの舞台上演は映像作品としてのスタジオ収録ハイブリッドみたいな形式も含め最近はオペラ同様で現代演出が主流だけど、その類としては映画のアルメイダ版(イーサンホーク主演のやつ)の時点でアイディアが出尽くしている感あるし(アルメイダ版に影響を与えたかもしれない現代演出の舞台上演などはあまり知らないのでかなり適当な感想ですが)、そういう意味ではアルメイダ版結構面白いんだよなあ…ただ現代演出に寄せすぎて入れられなかった場面に結構重要なものがあるので、現代演出って難しいねえ…


2024-01-10 18:20:18

まあ、ゼフィレッリが自伝で書いているロミオとジュリエット演出の方針や意図から考えて、ハムレットでも同じようなイメージで組み立てていったんだろうなあってのは何となく想像がつくんだけれど。



こんな感じです…これでも漏れがある気はするのですが、どんだけハムレットのこと書いてるんだ…


後日、Mastodonではあまり突っ込んで書けなかった話を少し掘り下げて、特に映画5種(オリヴィエ版、コージンツェフ版、ブラナー版、ゼフィレッリ版、アルメイダ版)のことを書こうかなと思っていますので、お楽しみに!(いや…これ自分が楽しいだけだでは…





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